特別栽培米「おおいた11(イレブン)」 特別栽培米「ヒノヒカリ」
竹田市九重野地区は竹田市南部の九州山地の麓に位置し、熊本県と宮崎県双方に接する標高400〜500mの中山間地域です。七つの自治会を含み、古くから大分県と宮崎県高千穂町を結ぶ要所でした。
九重野という地名のとおり幾重にも山野が重なる起伏の激しい複雑な地形で、基盤整備を行う前は、狭小な農地に稲作、葉たばこ、シイタケ、カボス、野菜、畜産などの複合経営が営まれていました。
このような地形にもかかわらず、地域の連帯意識がとても強く、平成6年に始まった基盤整備をきっかけに、担い手農家の育成や、中山間地域では難しいとされた水稲・大豆・麦・ソバなどの土地利用型作物を中心とした集落営農に取り組み、大分県でもモデル的な地域となりました。
それまでも、水稲作付け前に菜の花を全面に植えて鍬込む「菜の花米」等の特色のある米づくりをしていましたが、平成17年からは「ヒノヒカリ」と大分県の新品種である「おおいた11」の「特別栽培米」に本格的に取組むことになりました。
数百年の時を経た今日でも使用されている「円形分水」とは、豊富に沸く水を一箇所に集め、そこから田んぼの地下に水路を作り、均等に水を配布するというもので、遠くは遥か30km先までも伸びていると言われています。今でも水の問題は深刻ですが、この水路のおかげで、竹田では誰もが平等に水を使えるようになりました。
不動の「名水米」として名を馳せている、その清らかな水への深い感謝の念は「円形分水」脇に建立された『水は農業の魂』という言葉からも窺えます。

「おおいた11(イレブン)」という名前は、系統番号の11と、大分トリニータイレブンの活躍にあやかって命名されました。大分の米のイメージをさらに高めると共に、消費者に愛される品種となるように期待しているところです。

・「ヒノヒカリ」と比較し、成熟期が5〜7日早い、
 早苗種で多収である。
・「ヒノヒカリ」よりも稈質が強いために倒れにくく栽培しやすい。
・「ヒノヒカリ」よりも明らかに「いもち病」に強い。
・「コシヒカリ」や「ヒノヒカリ」と同等の良食味である。






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名水と農家の人の愛情によって育まれ、収穫された米は農産物検査を行い、食味、安全性ともに自信を持って提供しております。ヒノヒカリは炊き上げると見惚れするほどに艶やかな白色で風味豊か。かむたびに米の甘味が口いっぱいに広がります。現在では九州で豊富に栽培されていますが、大分県ではすでに20年前から取り組んでおり、先駆は竹田市となります。米作りに対する前向きな姿勢は常に変わりません。
水や自然環境の良さだけに頼らない「たけた米」の取り組みとして、米作りの基本となる土壌つくりから力を入れ、稲わらや堆肥などなるべく自然に近いものを土に鋤きこみ、肥沃な土づくりに励んでおります。さらに昨今JA大分みどりでは、蒔く種籾を60℃のお湯に浸して消毒するという温湯方法を取り入れております。



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