■かぼすの由来
かぼすの原産地はヒマラヤ地方であり、日本には醍醐帝のころに渡来されたとされているが、大分県特産として固定化したのは比較的近い年代と考えられています。今から3百年前ほど昔から竹田の岡藩や臼杵の稲葉藩で、自家用、また医療用としても庭先栽培されていたものが、今日の「かぼす」のルーツです。かぼすの語源は、かぼすが渡来したころよりその皮を刻んで、蚊いぶしに用いられたことから、「蚊いぶし」がなまって「かぶす」になり、「かぼす」はその音転であるとする説が一般的です。「かぼす」は水と空気のきれいな標高300〜350mの準高冷地の大分県竹田地方で古くから栽培されています。青い空と澄んだ空気、九州大分の恵まれた自然に育まれた「かぼす」。美容と健康によいビタミンやミネラルが豊富なヘルシーフードです。独特の芳醇な香りとまろやかな酸味がお料理をいっそうとひきたてます。
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■かぼすの集荷時期
加温ハウス 5月上旬より6月中旬まで
ハウスかぼす 6月下旬より8月上旬
露地かぼす 8月下旬より10月上旬
貯蔵かぼす 10月中旬より1月末まで
かぼすや夏みかんなどの柑橘類の果実にはクエン酸をはじめ多くの有機酸が含まれています。クエン酸は、食酢に含まれる酢酸よりも3倍もの濃い内容を持ちながら、酸としての強さはわずか3分の1しかありません。ぎゅっと絞りたてのカボスの中にほのかな甘みを含んだ爽快感。それがカボスの中のクエン酸なのです。かぼすに多く含まれるクエン酸(1リットル中に38.8g)には、天ぷら等の油物には味をやわらげ、苦味なども取り、鮮魚においては生臭さを消す効果、さらに胃液の分泌を正常にする作用があるため胃弱体質の方や食欲不振の時に食欲を増進させる効果等、様々な効果があります。
カボスはその味と香りだけではなく、美容と健康のために欠かすことの出来ないビタミンCをたっぷり含んでいます。風邪を引き始めたとき、カボスのビタミンCが威力を発揮してくれます。ビタミンCは特にウイルス性の病気に効果があるといわれています。ビタミンCが不足すると、皮膚や粘膜の抵抗力が弱くなり風邪を引きやすく、病気になりやすい状態になります。就寝前に熱めのお湯にかぼすを絞ったものや、はちみつ入りのかぼすなどを飲めば効果てきめんです。
かぼすには、その他「お酒をもっと美味しく」してくれたり、女性の悩みにつきものである、しみ、そばかす、色黒をビタミンCで体内から解消する「ヘルシー美人」効果、もしくはお肌すべすべの「カボス風呂」、カボスジュースでストレスの解消や、色々なお料理に花を添えるなどの様々な楽しみがあります。
かぼすならではの豊かな風味とさわやかな香り、まろやかな酸味は、搾って味噌汁や鍋物、揚げ物、焼き物に、皮をけずって吸い物や菓子類に。ドレッシングや焼酎、カクテル、清涼飲料にも利用され、和・洋・中のジャンルを問わず旨味を引き立てる名脇役として重宝されています。調理例として下記のようなものがありますが、使い方は千差万別。是非お試し下さい。
■鍋物
かぼすのすっきりとした酸味は、ポン酢に最適!
■刺身
白身魚やほたてなど淡白な魚にはかぼすの絞り汁や皮のすりおろしをかけて。
■焼き魚
かぼすとの組み合わせは最高!!ぎゅっとしぼって。
■冷奴
かぼすをつかったポン酢しょうゆで。爽やかな風味はもちろん減塩効果も。

*その他加工品等多数取り揃えております。

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